アキニレ (秋楡)<ニレ科 ニレ属>
落葉高木。中部地方から沖縄の暖温帯に自生。葉は長さ2~7センチ、幅1~2センチの長楕円形で、光沢があり堅い。高木になる日本産広葉樹としては、葉が最小級。また葉は特に基部に謙著にみられるが左右非対称のゆがんだ形。花は9月ごろに咲き、名前の由来ともなる。実(み)は10~11月ごろ。果実は長さ1センチの丸く薄い翼形で中央に種がある。樹皮は、うろこ状にはがれ斑(まだら)模様でよく目立ち、公園樹や街路樹に用いられる。盆栽の世界ではニレケヤキとよばれ、川の近くに生育するのでカワラゲヤキ、材が堅くケヤキと似ていることから、イシゲヤキともよばれる。…▼広大跡地に植栽され点在するアキニレの小木。黄色や赤褐色に葉を染めた姿は、陽に生えて一段と美しさを増す。▼たくさんの人たちが思い思いにゆったりと寛ぐ街中(まちなか)の空間・広大跡地は、何度来ても素敵に映える。伸びをして思わず深呼吸。
▼木々の葉が日々移ろいゆき、季節は晩秋から初冬へ。まもなく木枯らしの季節を迎え、もうすぐ冬が来る。
~中区千田町 2024・10~
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