10月部会報告

10月クラフト部会

部会長 岩田幸信

10月に入り少しは秋らしくなるかと思いましたが、暑い日が続き、活動日の5日(土)と12日(土)は、秋のグリーンフェアーの準備で、暑さに耐えながらの作業となり、大忙しの二日間でした。

今年の秋のグリーンフェアーは、10月26(土)~11月4日(月)まで、広島市植物園で行われています。毎年、春と秋にグリーンフェアーが開催されていますが、クラフト部会は、今は無い中央公園での開催時から長年にわたって参加しています。

今回は、期間中の初日26日(土)にスタッフ10人が参加、作品は、木絵・箱庭・ロボット・半割椅子・来年の干支の蛇・トラックの6作品を用意し忙しい一日でした。初参加の青木さん・沖野さんは始め緊張ぎみでしたが、ベテランのアドバイスを受け、楽しみながら、指導員としての経験を積まれたようで、11月3日(日)に広島市森林公園で行われる「森の市」の予行演習になったのではないかと思います。10月のクラフト参加者は13名。

オープン前。作業や段取りなど打ち合わせ。
多くの方が、木工クラフトを楽しんでくださいました。

10月里山部会

里山部会アシスタント 佐藤 謙治

10月13日(日)小川フィールドにて里山整備作業。参加者7名。
*先月の里山部会での環境点検で、カシノナガキクイムシ(以下カシナガ)による穿孔(せんこう)木(穴があいた木)が多いと報告しましたが、先日、コナラのナラ枯れ木が見つかり伐採。

9月の点検時、ナラ枯れは確認できませんでしたが短期間で葉が赤褐色に変色したと思われます。この日はナラ枯れ木(根本(ねもと)の直径60、樹高25メートル)の穿孔状況(周囲約100孔)を確認し伐採。穿孔がない樹幹は玉切り(薪
用)・シイタケ榾木(ほだぎ)と、穿孔がある根本の感染樹幹は燻製駆除を行いました。伐採作業中にカシナガ成虫(体長約5ミリ)が何匹か飛立って行きました。

捕獲したカシナガ(約5ミリ)

*ナラ枯れ(ナラカシ類萎凋病いちょうびょう)のメカニズムは難解で勉学中ですが、健康な樹木の樹幹では根から吸い上げる水は辺材を通り枝葉に上がりますが、梅雨明け位からカシナガの成虫が多数穿孔し菌糸を蔓延させ、樹木の防御作用で辺材が黒褐色化し通水が停止し枯れ葉現象が起こり枯れて行きます。

*カシナガの成虫は病原菌(食用菌・萎凋病菌)を体内に保持し穿孔周囲に感染させ、食用菌を食用とし繁殖活動を行い、翌年の梅雨時期に成虫となり、他の大径木に穿孔し繁殖活動を繰り返します。萎凋病菌は樹を枯らす。フィールド内は大径木への穿孔が多く、駆除方法等試行錯誤しながら、なぜ大径木に穿孔が多いのか?防除方法は?里山再生などなど難解で、防除に向け勉学と防除活動をしていきたい。

*11月里山部会ではフィールド内の竹
林の整備と、切り出した竹の竹炭用加工を予定しております。興味のある会員の方、協働参加してみませんか。

大量の木くず(フラス)を出しているコナラ
辺材部黒褐色となり通水停止、枯れる。
ナラ枯れ感染のコナラを伐採

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