ヌスビトハギ (盗人萩)<マメ科・ヌスビトハギ属>
平地から山道沿い、林縁、草原、道ばたに生える多年草。高さは0.6~1.2メートル、全国に分布する。葉は3出葉、長さは頂(ちょう)小葉(しょうよう)が4~8センチ、幅2.5~4センチの卵形。横2枚の側小葉はやや小さい。花は蝶形の淡紅色。細長い花序にまばらに付き3~4ミリと小さいがよく目立つ。果実は、種子が入った部分ごとに区切りがあり、長さ5~7ミリの半月形。2個連なりそれぞれ1個の種を包む。名は、夏から秋にかけて咲く花がハギのような蝶型であることと、花の後にできる実が、盗人の足跡のような形になることでヌスビトハギと命名されたと言われている。…▼ヌスビトハギの果実は、いわゆる「ひっつきむし」。山や野原を歩いて知らずにこの実を持ち帰った人は少なくないはず。▼ひっつきむしのタイプにはいくつかあるが、ヌスビトハギは柔らかいフック型。ぴったりと張り付き、払っても取れずに往生する。▼この夏、来る日も来る日も熱中症アラート発令。それ故に待ち焦がれる秋。季節は巡る!さあ、思い切り自然を愛でよう。ひっつきむしも何のその。
~佐伯区湯来町2024・9~
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