オオキンケイギク (大金鶏菊) <キク科・ハルシャギク属>
北アメリカ原産の帰化植物。日本へは明治の中頃に渡来したとされる。花期は5~7月。茎は高さ30~70センチになり、直径5~7センチの鮮やかな橙色がかった黄色の頭花(とうか)を咲かせる。葉は下の方に付き、ほぼ対生で先が尖り平たくて細長い披針形(ひしんけい)。一時期、園芸種として導入され、道路の法面緑化に利用されたが、繁殖力が大勢で野生化し、生態系に重大な影響を及ぼす植物として各地で問題になり、2006年に環境省により特定外来生物に指定された。・・・▼そよそよと風になびくオオキンケイギク。群れて咲く姿は華やかでとてもきれい。だが、相当なくせもの。栽培・保管・運搬・販売・植栽は禁止されている。▼先日テレビでも、袋詰めして駆除する報道が紹介されていたが、ひっそり咲く在来種が消えてしまうのは忍びない。▼梅雨を迎え、山々が水を湛え青々と茂る。葉を入れ替えたタケは柔らかな緑の葉をそよがせ、ネムノキの桃色の花が空を向いてほころび始めた。この季節、どうか恵みの雨となりますように。
~佐伯区湯来町 2024・6~
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