環境教育って何だろう?何を目指しどう取り組んでいるか ~『もりメイトキッズ』の実践を通して~
環境教育研究部会 会長 佐々木綾子
もりメイトキッズは、これまで、森林整備を中心とした自然体験活動を通して、たくさんの子ども達や、保護者のみなさん、学生を含むスタッフと共に、歴史を積み重ねてきました。
嬉しいことに、ここ数年、環境教育について関心を示すメンバーも増えてきました。そこで改めて、環境教育、自然体験活動の目的を捉えて、思いをひとつにしていきたいと思います。
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もりメイトキッズはいつから始まったの?
未来を担う子どもたちが、よりよい未来と社会を創るために、環境教育の必要性を切に感じ、当時の事務局長(現理事長)が提案して準備委員会を発足させました。当時、広報を担当していた東田京華氏のご厚意により、大竹市松ケ原に所有している山林を活動フィールドして使用することに。2007年4月に「環境教育研究部会」が、倶楽部の部会のひとつとして正式に誕生しました。
環境教育部会の目指すものは?
森林体験を通して環境教育を提案することが、倶楽部の大切な役割と考えています。森林体験活動から環境問題に気付き、考え、「行動できる人」を増やし「生きる力」を育むこと。また合わせて、運営スタッフのスキルアップに取り組んでいきたいと思っています。森林整備の指導はもとより、自然についての学習や環境教育アクティビティ(活動)などの幅広い情報を取り入れて、お互いに研鑽し合い、指導できる人材育成を行っていきたいと考えています。
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環境教育部会の現在の活動は?
毎年「もりメイトキッズ」を開催しています。月1回程度、参加する子ども達が安全に楽しむために、遊具の設置やかぶと虫の幼虫のすみかやツリーハウスの製作など、点検や修繕を兼ねて、フィールドでの活動を行っています。今後は、運営スタッフのスキルアップのため、そして何よりスタッフが「楽しく」学ぶ場として、植物や昆虫、野鳥の観察会や、間伐材を利用しての製作活動、野草を利用した食に関する提案や実践を行っていきます。また情報源となる資料の購入や、引き続き「もりメイトキッズ」の環境整備を行っていきたいと考えています。
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自然体験活動についておしえて!
子どもたちは、聞く、見る、触るなどの五感を通して、感動したり、驚いたりしながら、「なぜ、どうして」と考えを深め、生活や社会、自然の在り方を学んでいきます。豊かな自然の中での活動実体験は、成長の糧となり、[生きる力]をはぐくむ基礎となります。自然体験は、こうした感覚を総動員し、感性を最大限伸ばす可能性があるのです。
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