新年明けましておめでとうございます。
皆様に置かれましては、幸多き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、いつも出前間伐部会をご支援頂きお礼申し上げます。
本年は、もりメイト倶楽部創立20周年を迎える記念すべき年となります。この機会を捉え間伐部会が目指してきたこと、また今後の展望は如何なるものか、間伐部会長として想いの一端をご紹介いたします。
■ 間伐部会のミッション(存在意義)
先ず、間伐部会のミッション(存在意義)ですが、「間伐ボランティア事業を通じて、地域の人々に喜びと共感・感動を与えること。」と考えています。地域の人から喜ばれ感謝されることが結果的に間伐メンバーのモチベーションを上げ、更なる成果を上げることになる。それが地域の人々の喜びや感動につながるという好循環(スパイラルアップ)を生んでゆくと考えています。
大きな木を一発で思う方向に倒した時の爽快感を味わえる事は確かに魅力です。しかし、我々はもっと高い“地域貢献の志”を持っているのです。
■ ミッションを実現する為のビジョン(組織として目指す方向)
では、このミッションを実現する為のビジョン(組織として目指す方向)は何かですが、それは「我々は、間伐作業の安全と成果(間伐の仕上がり品質の良さと量の多さ)を追及し、地域のボランティア団体の中で最も安全で最も成果を出す団体を目指す。」ということです。一般的に、立木の伐倒では、“安全“と“成果“は両立しないと考えられています。安全重視で行くと成果は上がらないし、逆に成果を追及すると安全がおろそかになるという仮説です。その考え方を打破するブレークスルー(突破口)はないかと要因を分析しました。その結果、安全と効率を阻害する最大の共通要因が、伐倒作業の不正確さであり、その結果として発生する“掛り木“であると考えました。いったん掛り木となると、それを処理し伐倒するのに、多くの時間と労力が必要で、大きな危険も伴うのです。
■ 安全と成果を両立させる解決策
そこで、この”掛り木“を回避し安全と成果を両立させる解決策として着目したのが、森づくり安全技術・技能全国推進協議会が制定する”ランク3“の研修の考え方、及び技術です。それは、正確な伐倒作業を行う為に正確な受け口、追い口を作るという伐倒作業の基本を徹底的に追及する事です。
間伐部会では、このことを徹底し安全意識の変革と技術レベルの飛躍的向上を目指し取り組んできました。毎年開催される“ランク3”研修の受講を推進しています。一昨年は3名、昨年は4名が受講しました。参加者は何れも最先端の伐倒技術を習得する絶好のチャンスであると意欲を持って参加しています。
また、当研修の修了者は、間伐部会に帰り、その最先端技術と考え方を展開する役割を担って、始業前のミーティングや実際の間伐作業の中で理論と実践の指導を行っています。その結果、成果は着実に出てきていると感じています。
昨年までに間伐部会としての累積間伐面積の実績は、20haを超えています。次なる20年に向けて、30haを間伐目標として取り組んでゆければと考えています。とはいえ、当然のことながら、我が間伐部会だけで地域の全森林整備全体を網羅することは到底不可能です。他の森林ボランティア団体、森林組合、更には行政とも緊密に連携し協力しながら、一般市民も巻き込み地域貢献を推進してゆきたいと考えています。
最後に、本年が皆様にとって素晴らしい年となります事をお祈りいたします。
~以上~
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