別名「ニセアカシア」。高さ15㍍になる北アメリカ原産の落葉高木。日本には明治初期に渡来し、やせた土地でもよく育ち、生長も早いので早期緑化や砂防用に日本各地の山地や河原、街路樹、などに植えられた。葉は長さ15~30㌢奇数羽状複葉で小葉は先のまるい楕円形。5~6月頃フジのような白い房状の花を付け、芳香を放つ。ハチがよく集まり密源植物としても重要。実は長さ5~10㌢の豆果(さやの形)で10月頃に熟す。名の由来は「エンジュ(槐)」に似た木で、とげをもつことから。ニセアカシアの別名は、学名の直訳で、アカシア属とは別の仲間。・・・▼いつもの散策路で出会う「ニセアカシア」。逞しく育つが故に野生化したものも多く、在来の植生を乱す外来植物として問題視されている。何とか共存をと願う。▼山々の緑が色濃くなり、たくさんの卯の花(ウツギ)が咲き、ホトトギスも鳴き始めた。苗が植えられた田は水鏡となって景色を映し出し、キイチゴやナツグミも色付きはじめた。いま、思い切り深呼吸したくなる里山の美しい季節、まっただ中。
―2016・5・24 佐伯区湯来町にて―
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