【今月のひと枝】ナノハナ(菜の花)<アブラナ科・アブラナ属>

菜の花 (1)

「菜の花」は‟野菜(菜っ葉)の花”という意味で、アブラナ科の1~2年草。画はチンゲンサイの花。現在は“菜の花”といえばほとんどの場合「セイヨウアブラナ(西洋油菜)」を指す。明治の初期にヨーロパから渡来し、種子から油を採取する為に栽培されたものが野生化した。花期は2月~5月、花弁は4枚で、直径1,5~2㌢。在来の〝アブラナ“は葉や茎が粉をふいたように白っぽくはなく、花も小さい。

・・・▼唱歌の「朧月夜」の一節に歌われる菜の花。鮮やかな黄色と情景が思わず浮かび、日本の原風景と重なって懐かしく思い出される人も多いだろう。愛でて、味わって、春の到来を感じさせ、心和ませてくれる花。▼畑の「菜の花」は、採り残されて花を咲かせた白菜や小松菜、カブの面々。これはこれで、お浸しや和え物として感謝していただく。▼山々は、眠りからさめた木々たちが、ほんのり赤みを帯びて春の息吹を告げている。喜びあふれ、いのちきらめく春を、さあ迎えに行こう。―   2016・3・17  佐伯区湯来町にて―

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