“ひろしま緑づくりインフォメーションセンター”主催のチェーンソー技能講習会「森づくり安全サポーター(ランク3)研修会」の研修及び審査会を終了。この度、11月度の出前間伐開催に合わせ研修概要と安全の考え方を展開した。
先ず最初に「安全は全てに優先する。」を紹介。我々ボランティアは、自主的かつ自己責任で活動しており、万一の事故でけがをし、障害が残っても生活の保障はなく悲惨なことにもなり兼ねないのである。絶対に事故は起こさないこと、その為正しい作業技術をマスターし基本をしっかり守り作業をする事が重要である。では「正しい作業技術及び守るべき基本技術とは何か?」であるが、ここでは特に重要な4項目をあげた。
① 保護具の着用である。後を絶たないチェーンソーによる切創事故に対し有効な切断防護ズボン・チャプスの着用を習慣づけることである。
② 次に重要なのが、チェーンソーに備わる安全装置を理解し有効活用することである。中でも重要なのがチェーンブレーキの活用である。切断作業中以外はエンジン始動時を含め必ずチェーンブレーキを掛ける事。
③ 危険な掛り木処理を回避する為、正しい方向を選定し正確に伐倒する事である。その為には、「正確な追い口を作ること、ツルは適正に残してクサビを使い倒すこと、決してロープで引き倒さない。」である。
④ 最後に“目立て”の重要性である。切れないチェーンソーでは正確に切り込む事が出来ないばかりか、危険なキックバック発生の原因ともなりかねないからである。
当日の参加者は19名。チャプスの購入、着用で話が盛り上がった。これまで、往々にして受け口・追い口という伐倒の基本はあまり重要視されず、掛り木となる事はやむなし。もっぱら掛り木処理をスマートに行う事がチェーンソーの達人であるかの様に考える風潮もあったかもしれない。この機に、伐倒の基本である受け口・追い口の重要性を再認識し、基本を守って安全な間伐作業を行う風土を作りあげたいと思っている。
掛り木をチルホールで引張る準備をしています。前方のワイヤー取り付け作業を口をへの字にして注視しています。
掛り木処理中。長手鋸をつかって、ツルを切り離します。危険で疲れる作業です。
会心の伐倒となるか?心配顔です。狙い通りの方向に倒れます様に!
伐倒の方向は、受け口の方向で決まります。目標の方向にチェーンソーが正しく向いているか慎重に狙いを定めています
(報告:河野 裕人)
<倶楽部員から寄せていただいた感想です>
~間伐部会に参加して~
4班 高嶋 重雄 |
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朝のミィーティングでは、チェーンソーの操作を安全に行うための基本的な説明がありました。ロックの重要性について、また伐倒方向は伐倒点を設定し、それを目標に伐倒する事、装備についてなど、いずれも安全を最優先した間伐の「基本のき」でありました。チェーンソーのロックについては、今までその習慣が身に付いていない為、つい忘れている事が多かったので、意識して安全な作業を習慣化したいと思います。伐倒点については、受け口のつけ方、チェーンソーの目立てなどにより、思う所へ倒す事が出来る様になれるよう、さらに技量を上げたいと思いました。今回は、より成果の大きい間伐部会でありました。 |
参考に、防護ズボン・チャップスですが、カタログからの抜粋を添付します。
防護ズボン:(定価)旧モデル 14,000円、新モデル19,800円がありますが、安価な旧モデルがおススメです。(STIHL)
チャプス:(定価)14,000円。足の裏側の固定がハーネスのロックではなくジッパーとなっており、足元の灌木に引っかかることもなく、便利です。また、チャプスは通気性が良いので、夏でも比較的涼しく着用可能です。
防護ズボン:エコノミープラスズボン: 16,000円・・・問題は、サイズが最大で48(ウエストサイズ:84-88cm)までしかない事です。ダイナミックベントズボン:新製品ですが 22,800円とお高いです。また、ズボンは、チャプスと違い裾上げを個人でする必要があります。また、ずり下がり防止の為、別売りのサスペンダー(約 3,000 円以下)が必要(チャプスでは不用)です。
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