五色が原シビラコースのクライマックスの滝
ツアー参加者：砂原隊長、本廣、竹原、香川、末本、久保田、吉田、山崎 8名
◆8月1日 快晴 五色が原シラビソコース (末本洋一)
乗鞍岳の北西山麓に広がる約3000haの森林地帯にある、出会い小屋を起点に周囲7.3km、標高1410～1640mのコースである。ブナ・ミズナラ・サワぐるみなどの広葉樹林やシラビソ・コメツカなどの針葉樹林が主体で、希少な山野草も多数生育している。乗鞍自然観察指導員の上平 尚さんを先頭に乗鞍火山と五色ケ原の成り立ち、岩石地から流水地への植生の変化、森に棲む獣などの講義を受けた。木漏れ日の下苔のむした倒木株の上にひっそりと稚樹が育っているのが印象的だった。又、断崖で伏流水が一気に吹き出している布引滝は、その水量・高さ・幅に圧倒された。心地よい疲労感と共にシラビソ温泉に向かった。
◆8月2日(日) 晴れ 乗鞍岳 剣が峰 (吉田悦子)
8月には日本アルプスに登ろう！と、乗鞍岳最高峰の剣が峰（3026m）を目差し、8合目の「畳平」から登り始める。最初は平たんな道が続くので、高山植物を見ながらゆっくり登り、雲間からは富士山も見ることができた。「肩の小屋」を過ぎると途端に岩場が続き、最後の30メートルは岩場をよじ登るようになったが、全員無事に登頂できた。頂上からは360度周りの山々が見渡せ、登頂の達成感を味わうことができた。下山後は新穂高ロープウェーと平湯温泉へ向かった
◆8月3日（4日目）晴れ 上高地散策 (香川 正)
出立前にロッジの御主人から、登山・救助に役立つ「結び(Knots)のテクニック」を10種類ぐらい教わった。まるで手品のようだった。上高地へ向かうバスターミナルに到着、ここから上高地のシンボル的存在の「河童橋」へ直行。木漏れ日と草花のある綺麗な遊歩道を歩き10秒と手を浸けられない渓流水に手を入れ、心身ともにリラックスさせながら明神池へと歩いた。明神池前の「穂高神社」に参拝後、富山行きの２人と別れ、4名は明神池廻りを散策し、そびえ立つ明神岳と池の風景見ながら昼食を取り、上高地で「北アルプスでの環境学習」を終了した。
◆８月３日～５日 富山 立山 (本廣良一)
富山行きの砂原さんとバス富山駅に向かった。途中、スーパーカミオカンデの神岡町を見ながら富山のホテルへ。４日は電鉄富山線、立山ケーブルカーで美女平を散策、タテヤマスギ（天然スギ）の巨木がたくさんあった。弥陀ヶ原ホテルに到着後周辺を散策、標高2000ｍの高原は散歩用木道を渡る風を受け、池塘（ガキ田）がいっぱい、ワタスゲも咲き乱れいた。５日は立山高原バスに乗り、室堂散策へ。標高2400ｍに位置するミクリガ池は、立山火山の火口湖、遠く雪渓を見ながら地獄谷に向かう。立山トンネルの破砕帯を通り抜け黒部ダムに出ると大放水と虹が見えた。トンネルの一部を利用しダム建設時のパネルや映画「黒部の太陽」の撮影トンネルがあった。関電トロリーバスで後立山連邦のトンネルを抜け扇沢に到着。ここから帰路に。5泊6日の良い観察会でした。お世話になった皆様ありがとうございました。
《お世話になった宿》「ロッヂあるぺん」岐阜県高山市丹生川町久手79-9 tel.0577-79-2037
http://www.lodge-alpen.com/
竹原さんの妹さん、邦子さんのロッジへ三泊し、ご家族心づくしのおもてなしをいただきました。ご主人は乗鞍山麓パトロール隊・自然観察指導員で山のプロ! 倶楽部の皆さんにも会っていただきたい方です。邦子さんは竹原さんに似てきさくな方で、楽しいひととき大変お世話になりました。イワナ、飛騨牛、飛弾トウモロコシ、朴葉みそなど日替わりで大変おいしいごちそうと、日々の要所や近隣温泉への送り迎えをして下さいました。
１泊 7,500円 五色が原ツアーはガイド・入山料・昼食弁当・一泊セットで 17,000円。あちこちアクセスしやすい場所ですのでオススメです。秋の五色が原のもみじは格別だそう、また訪れてみたいと思います。
最後に綿密な計画と毎日気遣ってくださった砂原隊長、本当にありがとうございました。おかげさまで事故なく晴天にも恵まれ、最高の経験ができました（報告：山崎 京華）
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