中国原産の落葉小高木。奈良時代に薬用として渡来した。花は2~3月、葉の展開前に咲き、実は6月頃に熟す。多くの栽培品種があり、花を観賞する花梅(はなうめ)、実を食用とする実梅(みうめ),紅梅、実が小さい小梅、実が大きい豊後梅(ぶんごうめ)など300種以上に上る。別名「春告げ草」。馥郁たる香り、寒風に咲く気品ある凛とした美しさは、万葉集や多くの詩歌に詠まれている・・・
▼広島土砂災害から半年、支援イベント「つなぐプロジェクト」に参加した。駆けつけた多くの倶楽部員の姿を目にし、思わず胸が熱くなる。会場となった佐東公民館そばには梅咲く名所も。
▼迎える3月11日は震災の日。津波をかぶったウメの木が傷つきながらも花を咲かせ、灯火となり勇気となった記事を思い出す。
▼堅かったウメの蕾が一輪一輪ほころび、山々も心なしか赤みを帯び春の兆しに満ちてきた。被災された多くの方々の心が和み、希望に満ちた春がどうか訪れますように。
―2015・2・21 安佐南区緑井 佐東公民館にて―
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