日 時 2015年1月18日(日曜日)
参加者 21名
場 所 湯来町
新年を迎え、今年も間伐部会をお引き立てくださいます様、よろしくお願いいたします。
今回より昨年末まで実施してきた安佐町宮野での間伐作業は一旦休止とし、当面3月までの間は間伐途中であった湯来町大谷大峯の間伐フィールドに戻り間伐作業を完了させることにしました。
当地は、ヒノキを主体とした約1.5Haの人工林です。樹齢50年生前後の大木もあり、間伐作業の醍醐味を味わえるフィールドとなっています。
当日は、常連さん、久し振りに参加した方、新人さんを含めて総勢21名の参加となりました。平地では雪はないものの、さすがに山に分け入り間伐場所が近付くと残雪が見られます。毎年この季節の冬の風物詩となっている“雪中間伐”となりました。足元の窪み等が雪で覆われている急斜面であり、注意しながら慎重に作業を進めました。
<参加メンバーからのコメント>
<寄能麻里さん>今回、間伐部会に初めて参加された寄能麻里さんに感想を伺いました。現在、専門学校で林業関係のコースを専攻されており、ゆくゆくは、昔懐かしい馬搬(山で伐り出した木材を馬で運搬すること)による自伐林業家をご主人と共に目指しておられます。 ————————————— 久しぶりにやった伐木ですが、ベテランの先輩方に指導していただき、とても安心して楽しく作業することができました。ありがとうございました。またぜひ参加したいと思ってますので、これからもどうぞよろしくお願いします。 |
<南浦秀樹さん>専門学校で林業コースを専攻。実際の間伐作業の中で伐倒スキルを検証・分析されています。——————————————先ず第一に伐木における受け口の作り方の違いについて、 コモンノッチとオープンフェイスノッチの違いについて確認しておきます。
コモンノッチは、先ず45度で斜めに切り込み次いで水平に切って会合させますが、オープンフェイスノッチでは先ず60~70度で切り込み、次いで斜め下から20~30度で切り上げ、およそ90度の広角で会合させます。さらに追い口は、会合線の1~2インチ上ではなくて同じ高さに切り込んで行きます。この 広角受け口の良い点は、コモンノッチではツルからの離脱が比較的早く、その衝撃荷重が大きいのに比べ、伐木が地面に着く最後まで比較的安定して制御できる処にあります。 その事に関連して、今回の伐木のなかで興味深い事例を挙げます。 山裾側に向けてコモンノッチで伐倒をした事例で、偶然にもツルと共に切り株側が裂けて最後まで木がツルから離脱しないで倒れたというものです。山裾側に倒す事でより強い伐倒慣性が働いたと云う事なのでしょう。しかし危険な裂け上がりをしなくて良かったと云う事ですね。
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(報告:2班 河野裕人)
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