クロガネモチ黒鉄黐<モチノキ科・モチノキ属>

クロガネモチ

高さ4~15㍍になる常緑小高木。本州(関東以西)、四国、九州、沖縄 の山地に自生し、庭木や公園、街路樹などにも植栽される。葉身は長さ6~10㌢の楕円形、葉のふちは全縁で濃い緑色をなし光沢のある革質。春には淡紫色の小さな花を咲かせ、秋には6㍉ほどの真っ赤な実をたわわに付ける。名の由来は葉の柄や枝が黒紫色に色づくため。また、縁起の良い木として、古くから親しまれ、『「苦労して金持ちになる」頑張ろう!と思う木』との一説も。

▼年末年始は厳しい寒さで雪に見舞われた。野鳥が種を運んだのか、我が家の庭に凛と立つ野生えの“クロガネモチ”、雪をかぶった深緑の葉と赤い実のコントラストが美しい。

▼季節は小寒から大寒にかけての厳寒期を迎えるが、その分、よりいっそう春を待つ楽しみもふくらむというもの。今年もまた、人に自然に役立ち、安全で楽しい活動が支えられますように。  

 ―2015・1・3 佐伯区湯来町にて― 原田 澄

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