7部 炭の商品化
此処まででやっと竹炭が出来ました。燃料の炭として使うのならこれで終わりとなりますが、竹炭として有益に?利用してもらうためにはもう一工夫が必要です。売るにしても貰って頂くとしても、受け取って手にした時、喜んでもらえる様にお化粧をして送り出す必要が有ります。
<炭のカットは。。。>
取り出したままの竹炭は形が幅・長さ共に不揃いで、人にお渡しできるものでは有りません。道の駅などで販売している竹炭は、10㌢の長さにカットして100㌘~200㌘の袋詰めにしています。私もこの包装が基本と考えます。この形にする為には結構手間が掛かりますが、工程を追ってみます。
(1) 炭のカット
窯から出したままの竹炭をカットしますが、家庭では出来ません。カットするのはディスクグラインダーに金属カット用の薄刃を装着で行います。炭は固いので鋸では綺麗に切れないし時間も掛かります。問題なのは炭の微粉末の飛び散りで、家での作業は不可能です。また、防塵マスクを着用しても鼻の孔は真っ黒になります。ディスクグラインダーの使用には、手袋の巻き込みと刃による切り傷には充分に注意が必要です。切る際に、生焼けの炭は抵抗感が有りますので(固い)廃棄しましょう。
(2) 炭の水洗い
現地でカットした炭を持ち帰り軍手をはめて流水で水洗いします。 洗わないと微粉末が家中に飛散し、後の作業が大変になるからです。洗った炭は天日で乾燥します。
(3) 袋詰め
切り揃えた炭は100㌘単位で袋詰めします。もりメイト倶楽部の竹炭には、Sサイズのポリ袋を2重に使い、間に「炭の効用・製作者・℡」等のチラシを入れています。他所では見たことが有りませんが、これは製作者としての拘りです。カットの際、サイズ不足や形が悪い端キレが沢山出来ますが、形が悪いだけで炭としては不良品では有りません。小さい方が使い易い場合も多いのです。廃棄しないで消臭用として同様に袋詰し利用しています。
(4) 商品化とは
商品化の工程は時間と手間が掛かり辛気な仕事です。売るにしても差し上げるにしても手が抜けない行程と思っています。
若しかして「炭おたく」の自己満足かも知れません。
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