ノリウツギ

＜アジサイ科・アジサイ属＞

落葉低木～小高木．北海道～九州に分布．
山地の明るい場所に普通に生える．
花は７月から９月，ピラミッド状に白い花が積み重なり数個の装飾花をつける．
和名の由来は，樹皮からとった糊が和紙づくりに使われ，
「空木（ウツギ）」は髄を抜くと空洞ができることから．
庭木にも用いられ，根を利用してパイプを作った．
別名”サビタ”．「さびたの花」として夏の季語にもなっている．

真夏の深い緑におおわれた山肌に”ノリウツギ”の花が目をひく．
山里ではお盆を前にあちこちで草刈に余念がない．
漂う芳ばしい香りをたどればなんとゴーヤの花．
蟻が懸命に蜜を吸う．

迎える８月６日．
被爆７０年にむけて，広島では毎日のように
平和の大切さの継承を伝えるメディアが行き来する．
何気ない日常の幸せな光景は，平和だからこそ．

－２０１４．７．２８　湯来町にて－