<センリョウ科・センリョウ属>
常緑小低木。
本州(関東南部以西)、四国、九州、沖縄に分布。
高さは50センチ~1メートル。
6~7月、枝先に小さな粒状の花を群がるように付ける。
花には花びらもガクも無く目立たない。
果実は、直径5~7㍉の球形で、晩秋から早春にかけ朱赤色に熟す。
名の由来は、もともと仙寥花(センリョウカ)とされていたものが、江戸時代後期に縁起を担いで
“マンリョウ(万両)”に対応させ“センリョウ(千両)”になったと言われている。
庭木や鉢植え、正月飾りに欠かせない縁起木のひとつ。黄色の果実をつけるものは
“キミノセンリョウ”とよばれる。
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▼“センリョウ”と“マンリョウ”は近似種のように感じられるが、科も違う全く別の種類。
“センリョウ”は葉の上に実が付き“マンリョウ(ヤブコウジ科)”は葉の下に実が付く。
また、葉の付き方も“センリョウ”が対生なのに対し“マンリョウ”は互生
▼両種に共通しているのは美しい真っ赤な実。鳥は赤い実をついばみ種を撒布する。
「いのち」を支えあう自然界の営み。
▼3・11以後の立ち入り禁止区域、その里山に思いを馳せる。
生き物たちはどのように暮らしているのだろうか。渡り鳥たちは羽を休めに来ているのだろう。
巡る季節に、けな気に「いのち」を繋いでいるのであろう、きっと。
重い現実を受け止めつつも、希望を持って歩みたい。輝ける一年になりますように。
-2013・1・3 佐伯区湯来町にて―
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