<ユキノシタ科・ウツギ属>
落葉低木。北海道南部、本州、四国、九州に分布する。
木の高さの標準は1.5メートル。
葉は対生に付き長さ5~8センチ、幅2.5~3.5センチで細かな鋸歯がある。
葉はやや厚めで、表面はザラつく。初夏、5弁の白い花を枝いっぱいに咲かせる。
枝を折ると中が空っぽなので空木(ウツギ)の名がある。
また、卯月(旧暦4月)に咲くことから“卯の花”の別名を持つ。
小学唱歌「夏は来ぬ」の♪卯の花の匂う垣根に♪と唄われる「卯の花」は“ウツギ”を差す。
花に芳香はなく、匂いとは、その白い色映えの表現との事。材質は堅く腐りにくい。
花材、木釘、楊枝の他、刈り込みに強いので庭木や生垣に用いられる。
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▼新緑から深緑へと季節はめぐり、緑滴る季節を迎えた。
ホトトギスが鳴き始め、耳を澄ますと遠くの方からカッコーの声。
山裾には ウツギ、エゴノキ、ノイバラなど白い花がここぞとばかりに咲き誇る。
▼紅紫のノアザミの 一群に見とれていると、風を伝って漂うほのかな香り。
たどれば主は スイカズラ。
▼五感をフル活動させ自然を愛でる。梅雨の雨が出水にならず、恵みの雨となります
ように。
―2011・5・30 佐伯区湯来町にて―
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