<スイカズラ科・スイカズラ属>
落葉低木。
よく分岐して茂り、高さは2㍍ほどになる。
葉は対生に付き、葉の長さは3~8cm、幅1.5~5.5cmの広楕円形~倒卵形。
花は4~5月。葉が開くころ淡紅色の小花を下向きに付ける。
実は初夏に赤く熟し美味。名前の由来は、ウグイスが鳴く頃に花が咲き始めるから。
また、ウグイスが実をついばむ様子が、まるで神楽を舞っている姿に見えるから等々、諸説あり。
仲間の“ウグイスカグラ”は無毛で、“ヤマウグイスカグラ”は葉茎や花に毛が
散生する事で区別されている。
しかし中間型もあるので、分ける必要がないという見解もあるとの事。
“ミヤマウグイスカグラ”はさらに毛深い。
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▼木々が芽吹き萌えだす頃の、のどかな晴れ渡った春の様子を
「木の芽晴れ(このめばれ)」と表わすそう。
4月の松ヶ原での例会、翌週の間伐部会も、その場に身を置くだけで気持ちよく、
春の息吹につつまれるような好天に恵まれた。
▼山々は、あらゆる樹木が芽吹き様々な淡い緑に彩られ、春を告げる。
色彩のなんと豊かな事!その緑は日に日に移ろいやがて全山を深緑で覆っていく。
自然界の鼓動が聞こえてきそうな、束の間の第一楽章。
▼間伐部会の活動を終え道すがら出合った“ヤマウグイスカグラ”。
うっかりすると見逃してしまいそうな可憐な小さな花。
ちょっと立ち止まり目を凝らしてみよう。歓びに満ちた自然界がすぐそこに見えてくる。
―2013・4・28 湯来町 間伐部会にて―
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