アブラチャン

2013.9アブラチャン

 

 

 

 

 

 

 

<クスノキ科・クロモジ属>

落葉低木。山野のやや湿った所に多い。
叢生(そうせい:草木などがむらがって生える事)し、“ムラダチ(群立)”の別名がある。
高さは5㍍ほどになり、本州、四国、九州に分布する。
葉は互生に付き、長さは5~11㌢、幅3~5㌢で1~2㌢の葉柄を持つ。
3~4月、葉の展開前に淡黄色の小花を付ける。
クスノキ科の仲間の“ダンコウバイ”と花はよく似ているが、ダンコウバイには柄がない。
実は直径1・5㌢ほどの球形で秋に熟す。
名の由来は、種子や樹皮に油分を多く含み、薪炭や灯油として利用されていたことから。

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▼新しい作業場に変わった8月の間伐部会では、
よく茂った たくさんの“アブラチャン”に出合った。ぶら下がった緑の丸い実が、涼やかで可愛らしい。

▼猛暑日が続いた酷暑の夏も一息入れた。
平年よりも気温が高い夏を「暑夏(しょか)」と呼ぶが、まさに地球の温暖化を体感。

▼植物の世界でも季節が進み、けな気に淡々と秋の装い。
“ミズヒキソウ”、“ツリフネソウ”がひっそりと咲きはじめ、ハギやノコンギクも花を付けだした。
ほおを撫でる見えない風にも、秋の気配。ほっ・・。

 

           ―2013・8・27 佐伯区湯来町にてー

 

 

 

 

 

 

 

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